Pythonとは? プログラミング言語でどのような歴史があるのか
Python(パイソン)は1991年にオランダのグイド・ヴァンロッサム氏(Guido van Rossum)によって開発されたプログラミング言語です。
Pythonはオランダで生まれましたが現在はアメリカのPython Software Foundation(PSF)が保守・管理を行い、世界中の開発者が協力して進化を続けています。
Pythonはとても優秀なプログラミング言語で言わばあらゆる用途に対応できるオールラウンダーのような性質を持ちます。
注目点はシンプルで読みやすい文法を特徴とし「誰にでもわかりやすいコードを書く」という思想のもと設計されました。
Pythonが得意とする技術
Web開発、データ分析、機械学習、AI、科学技術計算、自動化スクリプトなど、幅広い分野に対応可能で、豊富なライブラリが揃っているため特にデータ処理や機械学習の分野では非常によく使われています。
最先端な響きのある単語ですが……
近年ではAIの発展とともに「機械学習」という言葉を耳にする機会が増えました。
従来のコンピュータは人が指示した通りにしか動きませんでしたが、機械学習ではデータを与えることでコンピュータが自らパターンを学び判断して結果を返すことができます。
この技術は翻訳ツールや音声認識、天気予測、道路の渋滞予測など私たちの生活を支えるさまざまな仕組みに利用されています。
ちなみに近年でよく目にするAIはより大きな概念で、その中に機械学習が含まれます。難しい言葉は使わずに単純にAIと言えばOK!
Pythonの歴史
Pythonは1989年のクリスマス休暇中にグイド・ヴァンロッサム氏が趣味で開発を始めたことがきっかけでした。
当初はUNIX環境のスクリプト言語「ABC言語」の欠点を補う目的で作られました。
| 年代 | 説明 |
|---|---|
| 1991年 | Python 0.9.0 公開(例外処理や関数など、基本構文がすでに完成) | 1994年 | Python 1.0 リリース | 2000年 | Python 2.0 登場(Unicode対応、リスト内包表記などが導入) | 2008年 | Python 3.0 リリース(文字列処理の仕様変更など、大幅な改良) | 現在(2025年) | Python 3.x系が主流となっています |
Python 2系はすでに2020年1月に公式サポートが終了しており、新規開発ではPython 3の利用が必須です。
バージョンの違い(0.xから現在の3.x)
Pythonは長い歴史の中で多くの改良を重ねてきました。主な違いは以下の通りです。
| バージョン | 公開年 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 0.x 系 | 1991年以前 | 初期実験段階。構文設計や例外処理の基礎を確立 |
| 1.x 系 | 1994年~2000年 | モジュール、関数、クラスなど基本要素を標準化 |
| 2.x 系 | 2000年~2010年代 | Unicode対応、内包表記、ジェネレータなどを導入 |
| 3.x 系 | 2008年~現在 | 文字列のUnicode化、文法の整理、型ヒントなどモダンな仕様に |
特にPython 3では文字列がすべてUnicode(UTF-8)対応になり、国際化への対応が強化されています。また「型ヒント」や「非同期処理(async/await)」など現代的なプログラミング手法にも対応しています。
Pythonの強みと弱み
プログラミング未経験者が初めのプログラミング言語でPythonを学ぶなら、何故この言語がベストなのか。
Pythonの強み
| 強み | 概要 |
|---|---|
| シンプルで読みやすい文法 | 初心者でも理解しやすく学習コストが低い |
| 豊富なライブラリ | AI、データ分析、Web、ゲームなど多様な分野に対応可能 |
| 高い移植性 | Windows、macOS、LinuxなどあらゆるOSで動作 |
| コミュニティの活発さ | 世界中の開発者による情報共有と支援が盛ん |
Pythonの弱み
| 弱み | 概要 |
|---|---|
| 実行速度が遅い | Pythonはインタプリタ言語であるため、CやC++等に比べると速度は劣る |
| GUIアプリの開発が苦手 | ネイティブアプリのデザインや性能面では他言語に劣る |
| モバイルアプリの開発は要検討 | iOSやAndroid向けのアプリ開発では機能が限定的です。これはPythonに限らずそのOSのネイティブなプログラミング言語以外だと、どうしてもそうなってしまう |
PythonはC言語で実装されているためCのライブラリを利用して一部処理を高速化することも可能です。それでも、他の部分がボトルネックになると全体の処理速度が落ちる場合もあります。
まとめ
Pythonは初心者からプロフェッショナルまで幅広く使われる柔軟でパワフルなプログラミング言語です。処理速度的には万能と言えないかもしれませんが、学びやすさと実用性のバランスが極めて高く、これからの時代に欠かせないスキルのひとつと言えるでしょう。